2012年03月10日
サンゴガニ
先日めずらしくアミメベニサンゴガニとホシベニサンゴガニのリクエストが入ったので、案内してきました。
石垣ではホシベニサンゴガニはそこそこ居る存在で、アミメはやや珍しいカニです。
アミメベニサンゴガニ

ホシベニサンゴガニ

そこで何か違うカニがいました。 「その1」

もう1匹、、 「その2」

アミメの老成か? 変異か? ハイブリッドか?
3点に着目して比較してみると・・・

アミメベニサンゴガニ

????なカニ「その1」

似てますね。でも。。目がちょっと違う気がする・・・
????なカニ「その2」

これは目はそっくり、でもハサミの先の模様が違う。。。
この???なカニは両方とも以前はアミメベニサンゴガニが住んでいたのです。
加えて、「その2」の方はアミメベニサンゴガニと一緒に住んでいるので、
どうもアミメベニサンゴガニの老成か、または色彩変異の線が怪しいと思っています。
あくまで、現地ガイドの「勘」なんですが、この「勘」と言うか、直観というのは結構な精度があるもので、
引き続き観察していきたいと思います。
石垣ではホシベニサンゴガニはそこそこ居る存在で、アミメはやや珍しいカニです。
アミメベニサンゴガニ

ホシベニサンゴガニ

そこで何か違うカニがいました。 「その1」

もう1匹、、 「その2」
アミメの老成か? 変異か? ハイブリッドか?
3点に着目して比較してみると・・・

アミメベニサンゴガニ

????なカニ「その1」

似てますね。でも。。目がちょっと違う気がする・・・
????なカニ「その2」

これは目はそっくり、でもハサミの先の模様が違う。。。
この???なカニは両方とも以前はアミメベニサンゴガニが住んでいたのです。
加えて、「その2」の方はアミメベニサンゴガニと一緒に住んでいるので、
どうもアミメベニサンゴガニの老成か、または色彩変異の線が怪しいと思っています。
あくまで、現地ガイドの「勘」なんですが、この「勘」と言うか、直観というのは結構な精度があるもので、
引き続き観察していきたいと思います。
2011年08月03日
スリバチサンゴのカニ
最近存在を知ったカニ(カニじゃないかも)を写してきました。
柏島、屋久島、串本で見つかっているカニ?で、まだ琉球列島では見つかっていなかったのですが、スリバチサンゴがあるならきっと居るだろうと思って探してみました。
結果的には探し始めて2日目に見つかったのですが、これは存在を知った上に写真も見たことがあるからであって、何も知らずにこんな場所からこんな色彩のカニ?を見つけた人ってすごいな。。。
スリバチサンゴに穴を掘って(削るのか?溶かすのか?)すっぽりとハマってなかなか出てきてくれない個体が多いのですが、今日の個体は
まだ若いのか? 穴が浅かったですね。

ちょっとお邪魔して細い針金を使って出てきてもらいました。
画的にはこんな感じが良いか???

一体この甲殻類がカニなのか、コシオリエビなのか、カニダマシなのか?
よくわからなかったのですが、上の写真の左脚を見てカニでは無い??
・・と思ったのですが、よく見ると脚は1本欠落してます。

この写真見る限りはカニっぽいですね。
石垣島で見つかったということは、きっとインドネシア~フィリピン~日本の温帯域までは生息環境に入ると思うので、あとは北限がどこか???が気になりますね。
柏島、屋久島、串本で見つかっているカニ?で、まだ琉球列島では見つかっていなかったのですが、スリバチサンゴがあるならきっと居るだろうと思って探してみました。
結果的には探し始めて2日目に見つかったのですが、これは存在を知った上に写真も見たことがあるからであって、何も知らずにこんな場所からこんな色彩のカニ?を見つけた人ってすごいな。。。
スリバチサンゴに穴を掘って(削るのか?溶かすのか?)すっぽりとハマってなかなか出てきてくれない個体が多いのですが、今日の個体は
まだ若いのか? 穴が浅かったですね。

ちょっとお邪魔して細い針金を使って出てきてもらいました。
画的にはこんな感じが良いか???

一体この甲殻類がカニなのか、コシオリエビなのか、カニダマシなのか?
よくわからなかったのですが、上の写真の左脚を見てカニでは無い??
・・と思ったのですが、よく見ると脚は1本欠落してます。

この写真見る限りはカニっぽいですね。
石垣島で見つかったということは、きっとインドネシア~フィリピン~日本の温帯域までは生息環境に入ると思うので、あとは北限がどこか???が気になりますね。
2011年07月26日
スベスベサンゴヒメエビ
たま~に見つかるこのエビ、、

スベスベオトヒメエビ属の一種と思い込んでいましたが、
ふと、思い立って奥野先生に尋ねてみました。
すると、スベスベオトヒメエビの仲間ではなく、ドウケツエビ科のスベスベサンゴヒメエビ Microprosthema rubricum Saito and Okuno, 2011 だと思います。学名の命名者でお察しいただけるように、私がらみで今年の3月に発表したばかりのエビです。
・・との回答を頂きました。
そうかぁ~~(^^) いいタイミングで聞けたな~~
写真だけ見たら大きそうですが、実は大きさ8mmです。

スベスベオトヒメエビ属の一種と思い込んでいましたが、
ふと、思い立って奥野先生に尋ねてみました。
すると、スベスベオトヒメエビの仲間ではなく、ドウケツエビ科のスベスベサンゴヒメエビ Microprosthema rubricum Saito and Okuno, 2011 だと思います。学名の命名者でお察しいただけるように、私がらみで今年の3月に発表したばかりのエビです。
・・との回答を頂きました。
そうかぁ~~(^^) いいタイミングで聞けたな~~
写真だけ見たら大きそうですが、実は大きさ8mmです。
2011年06月22日
2011年01月25日
エボシカクレエビ属の一種
エボシカクレエビ属の一種です。

それほど綺麗だとか可愛い生き物では無いので、
今一つインパクトに欠け、写真映えしないエビですが(笑)
やや深い砂地に生えてるウミエラについていることが多く
どこにでも居るエビというわけではありませんので、
マニアさんには引っかかる存在のエビです。

それほど綺麗だとか可愛い生き物では無いので、
今一つインパクトに欠け、写真映えしないエビですが(笑)
やや深い砂地に生えてるウミエラについていることが多く
どこにでも居るエビというわけではありませんので、
マニアさんには引っかかる存在のエビです。
2011年01月24日
ヒメニラミベニハゼ
確か。。以前は「シャープアイドワーフゴビー」と呼ばれていて、
何年か前にこの和名がついた綺麗なハゼ。

特別にレアもの、、というわけではなく、生息範囲も
東南アジア~伊豆の方でもみられているようです。
でも、石垣島でも見るのは1年に数匹程度なので、
数は少ないんでしょうね。
何年か前にこの和名がついた綺麗なハゼ。

特別にレアもの、、というわけではなく、生息範囲も
東南アジア~伊豆の方でもみられているようです。
でも、石垣島でも見るのは1年に数匹程度なので、
数は少ないんでしょうね。
2011年01月18日
トゲツノメエビ
トゲツノメエビは石垣島ではめったに逢えないエビです。
自分は石垣島では、過去に数回。 最後に見たのは3年ほど前です。

フリソデエビは居付かせ方が確立できているので、
「いつでもどーぞ」、、な状態になるのですが、
トゲツノはなかなか居付かなくて手ごわいのです。
自分は石垣島では、過去に数回。 最後に見たのは3年ほど前です。

フリソデエビは居付かせ方が確立できているので、
「いつでもどーぞ」、、な状態になるのですが、
トゲツノはなかなか居付かなくて手ごわいのです。
2011年01月17日
パロンシュリンプ
パロンシュリンプこと、ゲラストカリス・パロナエです。

このエビ、住むホストによって色を変化させて擬態してまして、
緑色や赤色、そしてこの(強引に)ピンク色等々、多彩な
カラーバリエーションがあります。
まだ見たこと無いのは黄色。
発見されてるのかどうか知りませんが、居るのなら見てみたいな~~。

このエビ、住むホストによって色を変化させて擬態してまして、
緑色や赤色、そしてこの(強引に)ピンク色等々、多彩な
カラーバリエーションがあります。
まだ見たこと無いのは黄色。
発見されてるのかどうか知りませんが、居るのなら見てみたいな~~。
2011年01月13日
永遠のテーマ;ナカモトイロワケハゼ
ゲストさんにとっても、自分にとっても永遠のテーマ。。。
ナカモトイロワケハゼ。
双璧の永遠テーマ、モエギハゼと並んで、フォト派に絶大な人気です。

水深37mで背景を青くするために、SSを1/25まで遅くし
絞りは解放にしました。
本当は絞りをF6~F8位にして、両方の個体に
ピントを合わせたかったのですが、、、。
そうすると、背景は灰色になり薄青くならない。
、、かといって、ISOを800とかに上げると
背景は白くなります。(背景は水でなく砂なので)
難しいな~~~(^.^)
永遠のテーマにふさわしい。
ナカモトイロワケハゼ。
双璧の永遠テーマ、モエギハゼと並んで、フォト派に絶大な人気です。

水深37mで背景を青くするために、SSを1/25まで遅くし
絞りは解放にしました。
本当は絞りをF6~F8位にして、両方の個体に
ピントを合わせたかったのですが、、、。
そうすると、背景は灰色になり薄青くならない。
、、かといって、ISOを800とかに上げると
背景は白くなります。(背景は水でなく砂なので)
難しいな~~~(^.^)
永遠のテーマにふさわしい。
2011年01月11日
ウミウシカクレエビ
ガイド中にお友達ガイドさんからミゾレウミウシに乗る
ウミウシカクレエビを教えてもらいました。
寒色の中に暖色。。今まで見た中で一番きれいな配色だったので、
ゲストさんが写しているスキに、船にカメラ取りに帰って
しまいました。

ウミウシカクレエビを教えてもらいました。
寒色の中に暖色。。今まで見た中で一番きれいな配色だったので、
ゲストさんが写しているスキに、船にカメラ取りに帰って
しまいました。

2011年01月07日
ヤクシマカクレエビ???
先日お友達ガイドさんから「ヤクシマカクレエビみたいだけど
なんか違うようなエビが居るんだけど・・・」、、と教えてもらいました。
メスらしき個体↓↓↓

オスらしき個体↓↓↓

う~~~~む・・・ 確かに。。。
ヤクシマカクレエビはこんな感じで脚とハサミが白いのです。

赤ちゃんの時はハサミも脚も透明ですが、
少し成長すると白くなります。 ↓↓↓

詳細な撮影のために黒い場所に乗って頂いて写してみました。
オス↓↓↓

ちょっと分かりにくいですが、脚は透明で、
透明の立派な大きさのハサミがあります。
メスも・・・↓↓↓

拡大
さて、、どうなんだろうか???
同種のカラーバリエーションか?別種か??
ヒメイソギンチャクエビとマッシュルームコーラルシュリンプが
実は別種だった一件もあったことだし、専門家の方に聞いてみることにします。
なんか違うようなエビが居るんだけど・・・」、、と教えてもらいました。
メスらしき個体↓↓↓

オスらしき個体↓↓↓

う~~~~む・・・ 確かに。。。
ヤクシマカクレエビはこんな感じで脚とハサミが白いのです。

赤ちゃんの時はハサミも脚も透明ですが、
少し成長すると白くなります。 ↓↓↓

詳細な撮影のために黒い場所に乗って頂いて写してみました。
オス↓↓↓

ちょっと分かりにくいですが、脚は透明で、
透明の立派な大きさのハサミがあります。
メスも・・・↓↓↓

拡大

さて、、どうなんだろうか???
同種のカラーバリエーションか?別種か??
ヒメイソギンチャクエビとマッシュルームコーラルシュリンプが
実は別種だった一件もあったことだし、専門家の方に聞いてみることにします。
2011年01月05日
モエギハゼ
冬場名物のモエギハゼ。
冬場エリアは30m後半で居るので、
撮影環境としてはサイコーなのです。
ウチでは12月1日から3月第2週までは
モエギハゼ合宿期間なので、ほぼ毎日写しに行っています。
この時期のウチはきっと世界一モエギハゼを
写しに行ってる店になってるんだろうなぁ~

今日も皆さん。5cm足らずのハゼを相手に、
必死のパッチで「あーでもないこーでもない」、、と
頑張っています。
冬場エリアは30m後半で居るので、
撮影環境としてはサイコーなのです。
ウチでは12月1日から3月第2週までは
モエギハゼ合宿期間なので、ほぼ毎日写しに行っています。
この時期のウチはきっと世界一モエギハゼを
写しに行ってる店になってるんだろうなぁ~

今日も皆さん。5cm足らずのハゼを相手に、
必死のパッチで「あーでもないこーでもない」、、と
頑張っています。
2010年12月29日
Ancylomenes kuboi
先日載せたアカホシカクレエビの仲間Ancylomenesですが、

奥野先生から同定結果の連絡がありました。
Ancylomenes kuboi という種で、西オーストラリアとベトナムから
今年新種として記載された種類です。
日本では初記録種で、和名はまだなく、形態的にはビイドロカクレエビよりも
トサカクレエビに酷似している。
・・・だそうです。
そう聞くと、もう一回写しに行きたくなるな~~

奥野先生から同定結果の連絡がありました。
Ancylomenes kuboi という種で、西オーストラリアとベトナムから
今年新種として記載された種類です。
日本では初記録種で、和名はまだなく、形態的にはビイドロカクレエビよりも
トサカクレエビに酷似している。
・・・だそうです。
そう聞くと、もう一回写しに行きたくなるな~~
2010年12月28日
インコハゼ属の一種
泥ポイントのやや深めの水深で見られるインコハゼsp。

モエギハゼを写しに行った帰りによく見るのですが、
既にダイブコンピュータが怒っているので、寄り道を
する余裕はありません。
よく見ると結構キレイんですけどね~。

モエギハゼを写しに行った帰りによく見るのですが、
既にダイブコンピュータが怒っているので、寄り道を
する余裕はありません。
よく見ると結構キレイんですけどね~。
2010年12月26日
マッシュルームコーラルシュリンプ
一部図鑑にはヒメイソギンチャクエビと載っていますが、

奥野先生に聞いたところ、研究の結果、別種と言うことがほぼ確定し、
間もなく新種発表されるらしいです。
今のところはヒメイソギンチャクエビspということですね。
「やっぱしな・・」、、と言う感想です。
どう見てもヒメイソギンチャクエビとは容姿も住む場所も違いますもんね。
和名が付くまではマッシュルームコーラルシュリンプと呼ぶことにします。

奥野先生に聞いたところ、研究の結果、別種と言うことがほぼ確定し、
間もなく新種発表されるらしいです。
今のところはヒメイソギンチャクエビspということですね。
「やっぱしな・・」、、と言う感想です。
どう見てもヒメイソギンチャクエビとは容姿も住む場所も違いますもんね。
和名が付くまではマッシュルームコーラルシュリンプと呼ぶことにします。
2010年12月25日
ベニサンゴヤドカリ(子供)
先日ベニサンゴヤドカリの子供を見つけました。
大人はたまに見かけますが、子供を見たのは初めてで
かなり嬉しかったのです。
で、職権を乱用して写真写してきました。
普通に撮るとこんな感じになるのですが、

自分としては少し引いて青く抜き、露出も少しオーバー目で
こんな感じの写真が好みです。

久しぶりに撮影に燃えたな~~(^^ゞ
大人はたまに見かけますが、子供を見たのは初めてで
かなり嬉しかったのです。
で、職権を乱用して写真写してきました。
普通に撮るとこんな感じになるのですが、

自分としては少し引いて青く抜き、露出も少しオーバー目で
こんな感じの写真が好みです。

久しぶりに撮影に燃えたな~~(^^ゞ
2010年12月24日
ツキホシカクレエビ
カラス細工のような、繊細な綺麗さのツキホシカクレエビ。

このエビ、何ヵ所かのホストを渡り歩く習性があり、今までは
たまに見かける頻度でしたが、年々把握している住処の場所が
増えてきたので、最近は全個所探せば見つかるようになりました。

このエビ、何ヵ所かのホストを渡り歩く習性があり、今までは
たまに見かける頻度でしたが、年々把握している住処の場所が
増えてきたので、最近は全個所探せば見つかるようになりました。
2010年12月22日
アカホシカクレエビの仲間(Ancylomenes)その後
半年ほど前に掲載したアカホシカクレエビの仲間ですが、
先日、同じ種らしきエビを見つけたので、写真を撮って再度奥野先生に見て頂きました。

「ビイドロカクレエビ似るが、頭胸甲に白い線がなく、
ハサミ脚も黄緑色にならないので、
色から判断すれば明らかに別種と思われる」
・・とのことでした。
さてどうなるか・・楽しみです。
先日、同じ種らしきエビを見つけたので、写真を撮って再度奥野先生に見て頂きました。

「ビイドロカクレエビ似るが、頭胸甲に白い線がなく、
ハサミ脚も黄緑色にならないので、
色から判断すれば明らかに別種と思われる」
・・とのことでした。
さてどうなるか・・楽しみです。
Posted by nature-ishigaki at
22:51
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